ダビング10の問題

「HD DVD-R」の件

ダビング10の問題で、最大の弊害は、2008年に東芝が撤退を表明した「HD DVD-R」の件なのです。ダビング10の問題の一つである孫コピーができないという事が関係しています。

この「HD DVD-R」書き込んだデータを別のメディア、例えばBlue-rayに移す事ができないからです。

東芝が既に撤退が決定している「HD DVD-R」は、今後録画機能を搭載される事がない為、現在「HD DVD-R」に録画してあるデータを移行させることが難しくなりますよね。

これはかなり由々しき問題と言えます。
いずれ再生機が壊れてしまいますよね。
そうしたら、「HD DVD-R」に貴重な映像を撮っていても、もう見ることができなくなってしまうのです。

旅行の時の様子を動画にしていたり、結婚式の様子を写した映像を記録していた場合本当に困りますよね。

「HD DVD-R」をBlue-ray専用の再生機で見ることはできませんから。

「HD DVD-R」に録画していたデータに関してはもう知らない、という姿勢では困ります。
これに対しては、何らかの対処をして欲しいところですよね。
規格が統一されるのはいい事ですが、それに関しての後始末はしっかりして欲しいものです。
ユーザーに不満やストレスを感じさせるような規則では、意味がありません。
情報の保護や犯罪に利用されない事などはもちろん重要ですが。

ダビング10が今後どういった展開を見せるか、注目です。



孫コピーができない

ダビング10の問題点の一つに、いわゆる孫コピーができない、というものがあります。
今までなら、コピーした元データではないデータを更に別の媒体にコピーする事ができましたね。それを孫コピーと言います。

これができないという事は、元データが消えてしまったら、もうコピーはできなくなるという事になります。

つまり、「A→B、A→C」ではなく「A→B→C」というコピー方法ですね。

犯罪防止としてダビング10というルールを作ったので、孫コピーを規制しないと、あっという間に大量複製が可能となってしまいますよね。

ですからこれに関しては、問題というよりは意図的に規制しているといった方が良いでしょう。
ですが、一度の孫コピーは許可して欲しいというのが本音ですね。元データが消失する可能性を考えると。
孫コピーも含め9回まで、とすれば、この観点でのマイナス面はなくなると思うのですが。


ダビング10の問題として、もう1つ挙げられるのが、有料放送への未対応です。
ダビング10は地上波は全てフォローしているのですが、WOWOWなどの有料放送に関しては、コピーワンスになってしまいます。

例えば、サッカーの試合を録画した時、それを数人の友人からダビングして欲しいと頼まれても、できないのです。



録画機器の形態によってルールが違う

ダビング10は、規制が出来るまでの間、かなりの問題が生じていました。
2008年の6月辺りにはとっくに成立していた筈が、ずれこんでやっとの事で2008年の7月に成立することが出来ました。

規制ができるまでのコピーワンスと比較し、大分規制が緩やかになっています。
それでも問題はまだ山積みです。

例えば、問題の1つは録画機器の形態によってルールが違うといことです。
つまりダビング10はデジタルチューナー搭載のHDD録画機器に限定されている点です。
ですから、HDDを搭載していない録画機器に関しては、ダビング10は採用されないのです。
この場合は、従来どおりとなります。
これは、どうしても不公平です。

ですから、少し前に発売された録画機器がダビング10に対応していないので、ちょっと前に買ってしまった人にとっては、複雑な心境にならざるを得ません。

ダビング10はどうも柔軟性に欠けている気がします。
ルールとしてやや稚拙という感じですよね。

やはり安易に決めてしまった部分が多いように思えました。
問題点が指摘される時点でまだまだ熟成が足りないとも言えますが。

とはいえ、コピーワンスと比較した場合、かなりマシになったのも確かです。